通院していた産婦人科に置いてあったことが出会いの鈴ノ木ユウさんの医療マンガ『コウノドリ』です。

婦人科のなっっっがい待ち時間(2時間~3時間)に夫婦でコウノドリを読み、待合室で号泣してこれは人前で読めないからコミックを購入して家でじっくり読もうという事で買い始めて、産後も新刊が出ると購入して我が家は全巻コンプリートしています。

妊娠中のマタニティ期のプレママにもその家族にもおすすめですし、産後も自分の出産経験と重ね合わせて読み込める大好きなコミックになりました。

特に夫が泣かずに読めたことのないコウノドリコミックで、今まですべての巻において号泣読了しています。

ちなみに彼はドラマでも号泣しています。

しじみ
ママ本人だけではなくて、その身の回りの方にこそ読んでほしい妊娠出産に関連したママ本人や周囲の人々の気持ちの描写が素晴らしいマンガです。

二週間検診や産後うつについてこの記事では私のことばでまとめますが、活字でだらっと長いのが苦手な方はコウノドリを読んでいただく方がおすすめかもしれません。

コウノドリコミックの良さについて。

コウノドリでは生死にかかわるテーマもたくさん取り扱われる医療マンガですが、題材について考えるきっかけを与えてくれつつもそれにかかわる人たちの想いや行動などの描き方とストーリー構成のおかげて、重たいテーマであっても独特の『読んだ後に落ち込む気持ち』が残らず『その問題について考える切っ掛け』として受け止めやすいお話にまとまっていると感じます。

妊娠出産の前後に関しては気持ちの動きに敏感というか、あまり暗い気分になるものは受け付けられずそういったものに対しては目にすることを避けていたのですが、そういった気持ちの振れ幅が大きいタイミングでも読むことが出来ました。

コウノドリ20巻の内容に2週間検診に触れたストーリーがあります。

このブログで一番読まれているのは産後の2週間検診の記事なのですが、たくさんの人の目に触れてほしい記事です。

それによって2週間検診や産後のママのケアについての必要性が認知されて広がっていくことを願います。

そして文字に起こすとすごく重たい響きの産後うつによる自殺について、コウノドリの20巻で描かれていて、自分自身が二週間検診を受けた時期からはもうだいぶ時間が経ちましたが思い返すに至りました。

日本の自殺の中でも目立つほどの『妊産婦自殺』の多さ。

言葉自体に破壊力もありますし、言葉で好んで使いたくないのですが、それでも以下のように調査の結果がまとめられています。

妊娠出産時は、ホルモンバランスや環境が急激に変化する時期で、精神面の不調をきたしやすい。不眠や意欲の低下が起こる産後うつは、産後女性の1割に起こる。精神疾患を持つ女性も、胎児や乳児への影響を懸念し、自己判断で服薬を中止するなどして、再発や悪化の恐れがある。

 東京都監察医務院と順天堂大の調査で、2014年までの10年間で妊娠から産後1年以内に自殺した女性は、23区内だけで63人いたことがわかった。このうち産後は40人で、5割が産後うつなど精神疾患の診断を受けていた。

 出生10万人あたりの妊産婦の自殺数は8・7人で、23区内の出血などによる死亡数(産後42日未満)3・9人を上回っていた。

 ただ、これまで全国的な調査はなく、詳しい実態はわかっていなかった。

出典:産後うつなどで…妊産婦自殺、政府が早期支援|読売オンライン

こちらの内容は23区内だけの調査結果になりますので、全国に対象を広げた結果の数字はもっと大きなものになると思います。

またこの中でインパクトがあるのは、分娩によって命を落とす人数よりも、産後うつによって命を絶ってしまう人数の方が多いという事です。

また、妊産婦の自殺死亡率を「健診などで定期的に医療機関を受診する機会が多いのに、一般女性の自殺死亡率の3分の2に及ぶと報告されている」と分析。(1)産後うつ症状の早期発見(2)乳幼児健診を通じた育児の悩みを抱える母親支援--など、関連する施策との連携の必要性を指摘した。(共同)
こちらでも妊産婦の自殺が、一般女性の自殺死亡率の3分の2に及ぶとまとめられています。

産後の2週間検診の内容で産後うつの早期発見は出来るのか。

実際に産後の二週間検診を受けてみての個人的な実感にはなりますが、正直なところ難しいと思います。

産後二週間検診の数十分のスポット的な問診でクリアにできる問題ではないと感じる部分が大きいのです。

二週間検診の問診票にママの気持ちの本音は書けない、もしくはまだ未来の鬱状態に気付いていない。

問診票に記入することは本音ではない建前である可能性が十二分にあります。

この二週間検診の時点で思い詰めていることがあったとしても、子育てを思うようにすることの出来ない自分が後ろめたいからこそ、書けない、書きたくないという心理状況もあります。

育児の辛さや不安を受け入れられない時に書いた記事はこちら↓

そして産後二週間検診くらいでは、まだ産後ハイで走れているママも多いと思います。

しじみ
育児ねー…まーちょいちょいしんどいけど大丈夫って書いておこう。

実際この時はまだ子育てはどうにかなると思っています。

このソースは私なので個人的な話になりますが、どっぷり子育てに自信を喪失し夫に当たり散らして泣きわめいたのはもうちょっと時間が経ってからの事でした。

同行者によっては更に本音は奥底にしまわれていく事になります。

私は産後は実母に対してもイライラしてしまったり本音を言えなかったりうまくいかないことが多かったのですが、二週間検診にも一緒に来てくれていたので、例えば二週間検診で折り合いがついていない状態の相手が一緒に付き添ってくれていた私のような場合は、本音を書くことも相談することも出来ませんでした。

 適切な例えではないかもしれませんが、例えば嫁姑関係に悩んでいたとして、お姑さんの前で夫に相談できるのか、みたいな感じですね。

ちなみに念押ししますが、特殊な精神状態ですので理屈的だったり理論的だったりそういう行動がそもそも難しいです。

順序立てて相談なんてできないんですよね、選択肢は『当たり散らす』『黙る』『泣き出す』の三択くらいでした。

頭では何でもわかってるんですよ、どうしたらいいかとか。

それでもそれがうまくいかない、行動に移せない状態であることに理解が必要な部分があると考えますので、まずは個に寄り添うことが必要なのではないかと思います。

しじみ

私は実母との母娘問題も産後結構こじれました。

このあたりはカテゴリとして分けて記事をUPしてあるのでそちらをご覧いただけますと幸いです。

「子育て中の実母との母娘問題」の記事一覧

ちなみに今は仲良くやってます、実際産後って人間関係含めいろいろこじれやすいですよ。

落ち着けば解れることもありますので、現時点何かがこじれてる場合は回れ右も大事です、一回見なかったことにしてクールダウン。

私は落ち着くまで会わないと決めて距離を置いた事で結果的には状況が好転して落ち着いたパターンです。

一時期は金払ってでも外部頼る!もう母には頼らない!って思ったくらいでしたけどね…。

誰も辛さをわかってくれないと思っている人(ママ)からたったの1回で気持ちを聞き出すことの難しさ。

そして鬱になる要素を持ち合わせている気を張った周りが全員敵に見えているママから、二週間検診の1回、たかが数十分で本音を聞き出すことが、寄り添うことが出来るかと言ったら、これもとても難しいことだと思うのです。

どれだけ対話スキルのあるカウンセラーさんや助産師さんでも難しいのではないかと思わずにはいられません。

二週間検診はとても重要なものだけれど更に踏み込んだサポートが欲しい。

二週間検診は記事にも書いた通り、個人的に受診を熱くおすすめしたいものです。

でもそれは、慣れない育児のハウツーになる部分を具体的に教えてもらえるからと言ったところのウエイトが大きいです。

赤ちゃんのケアや母乳やミルクの適切な与え方を指導して頂けてとても助かりますし、それだけでも気持ちがとても軽くなるのは事実です。

検診には本当に助けられましたが、それでももっと産後のママの為の支援を充実させたいという思いがあります。

助けを求めたくても家から出る事すらできないママも想像以上に居ると思う。

私は産後、鬱の診断こそ受けていませんが結構思い詰めた期間を長く過ごしました。

その中で、誰かに助けてほしくて外へ出かけようにも体調や気持ちの面が理由で身動きを取ることも出来ず、時間や曜日が限定されている支援センターに行くこと自体がまずとてもハードルが高く、難しい事でした。

これってものすごいループにはまります。

 

『ああ、またどこにも行けなった、本当にダメだな』

『辛かったら誰かに相談したらいいのに、支援センターもあるのに、それすら行けないなんて私はまだきっとそこまで困っていないんだ』

『本当に悩んでいたら助けを求める為の行動が出来るはず』

 

自分の中でのこの一連のやり取りにも正直かなり気力を使って消耗しました。

出かけられない自分が情けなくて仕方なかったからです。

ここでは活字として起こしたくないような思いに駆られたことも幾度となくありました、それが自分に向くのか、子どもに向くのか、両方なのか。

とてもこわいことです、と今なら言えますが、そういった考えが頭の中をめぐっている時はそういう受け止め方も出来ないのです。

鬱の診断こそ受けませんでしたが、と書きましたが、病院に行く気力すらないんですからそりゃ診断もつきませんし、治療も始まりませんよね。

私は自分でこのままだとやばいと感じたので、もし本当にしんどい、無理だと思った時には、カードをパンクさせてでもベビーシッターを頼んで1人にならないことと言う選択を取りました。

サービスによってはカード決済が可能で家から出られずATMにも行けなくて現金持ってなくてもどうにかなりますし、オンラインのやり取りのみで完結させることが出来るサービスもあるので、そこに逃げました。

しじみ

夫が泊りの勤務で40時間ちかく子どもと二人っきりになってしまう事が分かる日なんかに手配してました。

例えば、『1500円×8時間×20日=24万円』なので、夫不在時すべて1日8時間利用したとしても一か月で24万円、それで母子の安全が買えるんだったらお金で解決しようと思いました。

表面に出てきていない潜在的な問題の掘り起こしの為に、妊産婦に向けたシスター制度なんていかがでしょうか。

妊産婦の為のシスター制度とかあってもいいなーなんて考えています。

母子手帳交付と共にシスターさんを紹介してもらえて、定期訪問の面談を行って、支援員(シスター)との対話を通して妊産婦の様子を追っていくようなサポートがいいのではないかと思います。

妊婦~未就園児を持つ母親を対象にして、周囲から孤立し目の届かなくなりやすい時期の母子のケアに力を入れてほしいのです。

子育て支援に関する予算組みの中でこういう部分にも財源を投入することを検討してもらえたら嬉しいです、だってほんとにしんどかったから。

思い出しても泣けるから。

産後うつ・マタニティブルーについて考えてみたまとめ。

子育てに関する不安も悩みもつきませんし、辛く思うこともイライラすることもまだまだありますが、子育てのパートナーを得ることや、睡眠時間の確保が出来るようになったことで各段に落ち着いて過ごせる様になりました。

子どもは複数欲しいと思っていたけれど、今の私は子供を育てる自信がないので産めないと思っています。

案ずるより産むがやすしと言いますが、産むことも育てることもとても大変でした。

案じていたより大変でした。

それを今回コウノドリの20巻を読んだことで改めてその時を思い返す切っ掛けになり、記事にまとめました。

私のことばではもう5000文字近く書いて内容これかよって感じになってしまうので、サックリ人に伝わりやすいストーリーで投げかけてくれているマンガの威力はすごいなあと実感します。

しじみ
電子版はお手軽でいいですし、コミック版では家族で読みまわして内容をシェアしやすいのでおすすめです。

そしてコミックも好きだけどドラマも好きなので、そちらも応援しています!

回しものみたいになっちゃってすみません。

それでは!

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