授乳って穏やかで幸せそうなイメージだったのに、実際には想像をはるかに上回る困難さ。

しじみ

授乳の度に痛みで涙を流し、噛まれては叫び、なんて大げさだと思いますよね。

その周囲の認識とのギャップがまたつらいんです。

なれない母乳育児は痛い、しんどい、うまくいかない、トラブルの連続でした。

吸啜に負けて、乳頭損傷し、流血。

赤ちゃんって、結構吸う力強いんですよ。

息子は41週もお腹で力を貯めて出てきたので、吸啜がっつり強めだったこともあるのかもしれません。

そして授乳ポジションをとることもうまくなく、浅吸いになり、余計乳頭に負荷がかかってしまうことも多かったのです。

開始3日くらいで、乳頭に血が滲みました。

血がにじんでいても、頻回授乳。

傷口になってしまっているのに、休まず授乳は続きます。

2時間おき、毎回1時間弱の頻回&長時間授乳は想像を超えるものでした、一日のうちのほとんどが授乳。

3か月くらいまでは、吸わせ始めは痛すぎて毎回叫んでいました。

そして上に書いた通り、吸わせ方も下手なので、吸引の圧が偏って白斑も出来てしまいました。

浅吸いは白斑にもなりやすく、いいことが一つもないのです。

それはわかっているのですが、ぐにゃぐにゃしていておっぱいめがけて吸い付いてくる赤ちゃんにしっかり深く咥えさせることの難しさと言ったら。

不器用な方じゃないなんて思っていたのに、全然うまくいきませんでした。

腕、肩、腰への負担。

1d615654a17f9caf954e90c9f2e1af79_m

不慣れな育児で余計な力の入りまくる第一子。

腕も肩も腰もバッキバキです、おまけに授乳の為に半裸状態なので、冷えてさらにつらい。

授乳服やケープがあるじゃないかって思いますよね、それすら使う余裕なかったんですよ!

この余裕のなさには自分自身もビックリなのですが、実際そうだったのです。

母乳量が多く、飛び散ってしまって、ハンドタオルを1本毎回びちゃびちゃにしてしまうような授乳だった為に、上半身脱いでしまわないと毎回着替えが必要になってしまうのです。

絶対的な寝不足になる。

5c2c3d08a68faa90031de5ea2ddddf32_m

  • 赤ちゃんが寝てくれた→おっぱい張りすぎて痛くて眠れない
  • 赤ちゃん泣いてる→おっぱいあげなきゃいけないから眠れない

つまりどっちに転んでも眠れない。

赤ちゃんと離れるなんて無理なんです、一人になってゆっくりやすみたい、でも一人になってゆっくりしたところで、2時間程度で溜まり乳がガチガチに張って痛みで居てもたってもいられなくなったり。

赤ちゃんとは離れられないようにできていることを実感し、誰かに預けることなんておっぱいの都合上無理だと感じました。

そのことで追い詰められたような気持ちになってしまったことも、強いストレスに繋がりました。

乳腺詰まりやすくてすぐしこりになる。

baf9de91e69ada2b5dd1dd20e4c23d94_m

母乳の生産量と、赤ちゃんの必要量がかみ合わず、片方だけで赤ちゃんがおなか一杯で眠ってしまうので、少しのタイミングのずれで飲み残しが発生し、そのまましこりに。

詰まった乳腺があると、授乳直後でもグリグリのでっかいこんぺいとうが入ってるような感じになりました。

また、授乳間隔があいてしまった時には乳房全体が何か板でも入っているかのような、およそ人のからだではないくらいの勢いでガッチゴチに固くなったりすることもありました。

チクチクした痛みと熱っぽさがほとんどずっと。

おっぱいがとにかくチクチクと痛み、痛いあまりにずーーーっとイライラ。

ああ、また詰まるんだろうなっていう不安も慢性的に抱えていて、今日も腕が上がらなくなるのかな、寝返りが打てなくなるのかな、嫌だな、怖いなって。

それはもう言いようのないストレスで、母乳量が増えることが怖くて、食事をとることすら嫌になってしまうほどでした。

寝ても覚めても授乳してるか、痛みに耐えてるか、痛みにおびえているか。

出産2週間後~3か月くらいまでは、本当につらかったです。

カッチコチに張って、爆発でも起こしそう。

なんだか乳房がかゆいし、パンパンのガチガチに張るし、搾乳しようにも乳頭まで張ってかたすぎて搾れない、なんてことも幾度かありました。

本当冗談抜きで、岩の様です。

青筋がたって、固くって、しなやかさがなくなり皮膚も突っ張るので腕の動きにも支障が出る位。

母乳育児を少しでも快適に!

52e0a6d1c1d6857f6ee36eda8580a1d1_m

本当に本当に苦戦した母乳育児。

何度も泣きました、弱音もはきました、あまりの痛さに八つ当たりもしました。

なんとか乗り越え、今では乳頭もかなり強靭です、というか、伸びが良く損傷しづらいというか。(1歳半授乳続行中)

不慣れな第一子の完母育児ですが、私なりに試行錯誤した方法をご紹介します。

【損傷した乳頭の保護】

  • 尊馬油
  • メデラ ピュアレーン
  • ラップ

馬油は浸透が良く、ピュアレーンは油膜をがっちり張って乳頭を保護してくれます。

とにかくこの二つを塗りたくって、ラップをしていました。

間抜けかもしれないけど、傷口になった乳頭はそのままだと血液で下着に張り付いて、はがすとき痛いし、きちんと保護した方がいいです。

【しこり&白斑】

0fd72147a8c479540413a62057148cb9_m

  • 母乳外来受診
  • 深く吸わせる
  • 浅吸いされたら横っちょから指をくわえさせて離す
  • 赤ちゃんを置き、上から覆いかぶさるようにいろいろな角度で吸わせる
  • 固まる前に乳房をゆするようにマッサージする
  • 肩口をあたためること(あずきのチカラ 首肩用を愛用OR入浴)

無理せず母乳外来でケアを受けることがいちばんおすすめです。

応急処置としては、しこりの方向に赤ちゃんの下あごがくるように吸わせること。

吸う力がいちばん働くのが、赤ちゃんの下あご方向だそうなのです。

そして吸わせる前に、乳房全体をゆするように動かし、マッサージする事、肩口をあたためること。

痛い吸い方をされたら、すぐ赤ちゃんの口を外してやり直すこと。

白斑に関しても、ご自身で搾りだされたり、針などでとったりする方もおられるようなのですが、私は怖かったので、自分で行った対処は赤ちゃんの吸い方の見直しと、入浴時に乳頭のオイルマッサージで表面に出ている白斑であればポロっと取れることもありました。

母乳外来で白斑を搾乳して取ってもらった記録はこちら。

【チクチクした痛み】

熱を持ったり、ガチガチに張っている時は、アイスノンにガーゼを厚めに巻いて冷やしました。

熱や張りがないときには、肩口や背中の肩甲骨あたりを温めたり、入浴したり、水分をとって、マッサージして授乳です。

乳房をゆすって血行を良くするイメージで手が空いたときにはユサユサと。

母乳が作られるときは、ツーンとした痛みで、チクチクは個人的には詰まる前兆っていうのが感想です、テンション下がる痛みです。

チクチクしはじめたら、体は冷えていないかな、とか、吸わせ方はどうかな、とか、振り返ってみてください。

【寝不足】

63619c3c09703863a7f444f7a56a5c6c_m

授乳って座ったり寝ながらやってるし、楽そうに見えるんですけど、授乳後には言いようのない倦怠感に襲われるくらい疲労するのに、それが頻回なので、やすめない。

でも授乳の大変さってきっとやってる本人にしかわからないんですよね。

大変さのバリエーションも多く、想像以上に様々な苦労や辛さが伴うものです。

こういうことがつらいって発信して、自分でしかできないこと、自分じゃなくてもできること、しっかり線引きをして誰かに任せてください。

わたしは授乳のみして、おっぱいだけあげたらもうげっぷだしもおむつも主人に渡しました。

すこしでも横になりたかった。

【手が付けられないくらい張る、または赤ちゃんむせる位飛び散る】

おっぱいが張りすぎると、手で搾乳しようにも指が入っていかず、つるっと滑ってしまうような感じになったり、赤ちゃんが吸おうにも張りが強すぎてそもそも咥えられないような状態になることがあるので、その時は搾乳器を使いました。

赤ちゃんがむせるほど出てしまうことも、前搾りで防げることや、搾った母乳が哺乳瓶に溜まって飛び散らずに済むのもメリットでした。

産院ではメデラのシンフォニーで両乳一気に搾乳、が出来たんですけど、レンタルでも結構高いんですね。

母乳育児が辛すぎてレンタル悩んだんですが、これは結局ピジョンの搾乳器を購入しました。

かなり購入を悩んだんですが、結果として購入して良かったです。

母乳外来で4,000円かかるし、搾乳器買えば哺乳瓶&乳首部分もついてくるので、別途哺乳瓶を買うなら搾乳器買っちゃったほうが一度にそろいました。

わたしは搾乳器買う前に、哺乳瓶買ってしまって全く使わずお蔵入りさせてます。

腱鞘炎も患っていたので、手動は除外して選びました。

使う時は、前搾りはし過ぎないように、あくまで乳頭周りのかたさがとれるくらい搾って、あとは授乳しました。

5か月過ぎくらいからは、だいぶ楽になりました。

d0dffede384190f0b3bce16ebab6ad41_m

母乳やめたい気持ちを幾度も乗り越えてようやく!

やめるって選択肢がない位、生産量があって、やめられなかったっていうのもあって、どれだけつらくても、授乳をしない、母乳が溜まってしまうということの方が、上記にも書いてきた通り、つらかったっていうのが理由なのもあるんですけど。

なんとか5か月を過ぎるころには、赤ちゃんの哺乳量も増え、成長に伴って口の大きさも大きくなり、深く咥えさせることがだんだんと楽になったり、吸わせる方も吸う方もなれて息が合ってくるので、短時間でギュッと授乳できるようになりました。

そうすると飲み残しもなくなってきたり、需要と供給も一致し、搾乳器の出番もぐっと減って安定しました。

離乳食も、母乳を飲んでもらわないとつらいという理由で、6か月過ぎまではじめませんでしたが、それでもしこりなどのトラブルは疲労時に出てくるし、未だに葛藤の連続ではあります。

過多気味のひとの体験記を読み漁って、いつかはいつかは楽になる、と思ってここまでくることが出来たので、私もブログに残しておきます。

【周りの方へ】

22338b43e8547cf937d74e719d66eca2_m

やめたいけど、やめることすらできない過多気味お母さんの母乳育児。

本当にとてもとてもとってもつらいことが沢山あって、ストレスを感じることも多いです。

出るんだから幸せなことだよ、なんて言葉に、『そうですよね!』って返すものの、実際痛くないから言えるんだよって、幾度も思いました。

うまくいっているように見えている母乳育児でも、お母さんはものすごくいろいろ抱えているかもしれません。

授乳ってかんたんな事ではないです。

ご家族の方には、授乳は母として当たり前だなんて思わずに、母子に寄り添ってサポートしてもらえればうれしいなと思います。

  • 授乳以外を代わってくれると助かります。
  • 食べろ食べろって言わないでください、食べたいけど食べられないくらい不安な時があります。
  • 水分すら摂るのが怖い時もあります。
  • 授乳で寒そうだったら、肩口に何かかけてください。
  • 授乳したまま眠ってしまったら、そっと胸をしまってあげてください。
  • お母さんひとりでゆっくり湯船につかる時間をください。

おっぱいを出せば、確かに赤ちゃんは泣き止みます。

でもそれが簡単な事だと思わないでください。

母乳育児の苦労を抱えて、自分の事を全て後回しにして赤ちゃんに付きっきりで過ごしたことによる信頼感によるものも大きいはずです。

お母さんが普段頑張っているから、赤ちゃんを泣き止ませることが出来ることを分かってください。

お母さんは、代われる人が人が後にもう誰もいないプレッシャーを抱えて、ずっとずっと赤ちゃんの相手をしているんです。

赤ちゃんは、それをわかっているから、お母さんお母さんって泣くんです。

お母さんじゃなきゃダメだから、なんて言わないでください。

それだけ赤ちゃんに信頼されるようにがんばってきているお母さんのこと、わかってください。

どうかどうか、ご協力をおねがいします。

おすすめの記事